3年ぶりの台湾旅(ヂェン先生、羅東、宜蘭、台北) 2日目

朝起きてだらだらし、ようやく8時頃に朝ごはんを食べに出かけます。

 
昨日ホテルのフロントに自転車数台があったのを見ていたので、貸してもらい出発。
夜市をやっていた場所は朝市もやっているようで、地元の人が野菜や果物、食べ物色々売っています。
 
朝市を通り抜け、旅行前からチェックしていたおにぎり屋さんへ。
道をちょっと入ったところにあり、
とてもかわいいおむすび屋さん!!!
昔結構本気でおむすび屋をやりたいと思っていた時があったのですが、その夢が実現したかのようなビジュアル!
ニコニコしたお兄さんとお姉さんが迎えてくれます。

数種類ある味の中から1番人気がありそうなおむすびと、飲み物を注文。
注文が入ってから作ってくれるようで、具とごはんをボウルに入れて作ってくれます。
ごはん全体に具を混ぜる形式です。
黒米が入っていて、ごはんちょっとかために炊いてあって大きめでおいしい。ごま油とにんにくの味、きのこはあらみじんに刻んであって日本では食べたことのない味でした。

汗をかきつつ、お店の横にあるベンチに腰掛けておむすびをむしゃむしゃ食べていると、地元の人が原付でお店まで来てテイクアウトして出勤していきます。
少し奥まったところにあるけれど、そこそこ繁盛しているようです。
 
朝ごはんを食べ終わり、ぶらぶらと自転車をこいで羅東林業文化園というところに寄ってみます。
ここは昔森林鉄道があったようで、羅東はその始発駅だったよう。
(山から木を切って、運ぶ専用の鉄道。日本統治時代の頃)

 
大きな貯水池の周りに木道が敷いてあって、散歩には良いところでした。

 
ホテルをチェックアウトし羅東の駅へ。
今日は宜蘭のちょっと先にある蘭陽博物館に行ってみることに。
博物館なら雨でもいいからね。
(午後から雨の予報)
頭城という駅からタクシーでいけるらしいので、そこへ行ってみよう。
 
羅東から台鉄で頭城の駅まで向かう。
羅東の駅は、電車発車前にジリジリジリと大きな音がなり、懐かしくていい音がします。

ひさしぶり台鉄!熊のうしろ姿がかわいい。
 
天気がまだもちそうだったので、ふと思い立って途中の宜蘭で一旦途中下車してみました。
 
宜蘭は駅舎からキリンの作り物がニョキっと出ていてサファリパークの入り口の門みたいになっています。

駅前にはジミー公園というところがあり、遊園地のような雰囲気の駅前です。
 
宜蘭で降りたはいいけれど、無計画だったのでぶらぶらしながらなんか食べようと歩き出す。
やばい、暑い。歩いているだけで汗がじわじわでて、低温サウナを歩いているようだ。
 
今回の旅でやりたいことがいくつかあって、
そのうちの1つに滷味(ルーウェイ)を食べてみたいというのがあったので、
グーグルマップで良さそうな滷味屋さんを検索し、そちらへ歩いていく。
ちなみに滷味はどんなものかというと、
色々な具が並んでいるところで好きな具を好きなだけ選んでボールに入れ、
お店の人に渡すとお店の人がそれをその場で煮てくれる料理らしい。
お店は屋台や小さい店が多いようです。
いったいどんな味なんだろうか。八角の味はするんだろうな。
麺入れて食べてみたいな。と思っていたわけです。
 
なんとかかんとか暑い中2キロ弱歩いて目的地に着いたら、
休みなのか、廃業してしまったのか、
目的の店が見当たらない。ううう。
 
仕方がないから、
滷味ではないけど、もう一つ気になるお店があったので、そちらへ向かって歩く。
 
もう一つのお店は揚げた魚の入ったスープ麺。
高雄で似たようなビジュアルのもの(𩵚魨、さわら)を食べたことがあってすごく気に入っていたのです。
スープは一種類で、麺の種類をどれか選ぶだけなので、指差しで注文します。
食べてみると、これは高雄のものとは別物で、魚のすり身を揚げてあるようです。
食事というよりはおやつのような、ちょっと小腹が空いた時にちょうど良いサイズでした。
 

しばらく歩いてだいぶ体力を消耗したので、駅へ向かって歩きます。(暑すぎて写真をとるのもめんどうくさい)
宜蘭は羅東よりは大きい街で、多分何箇所か栄えているエリアがあるんだと思いますが、今回全貌はつかめず。
 
宜蘭駅から、頭城までまた台鉄に乗ります。
中途半端な時間なので、車内は空いており、前に座っている高校生のグループがトランプゲームをしています。
横の高校生カップルはイチャイチャしています。
夏休み中なので、大きなカバンをみんな持っていてどこかに旅行か合宿に行くのかな。
平和な午後の電車です。
のんびりしていたら高校生たちはいなくなり、頭城の駅を通り過ぎていました。
慌てて次の駅で降りるも、改札もない外澳という小さな駅に着きました。

駅からはすぐ海が見え、龜山島がきれいに見えました。
 駅の周りはサーファー御用達っぽいカフェが数件あるのみで、タクシーは一台も見当たりません。
戻る電車は1時間以上後です。
ありゃ、やっちまった。
ここから博物館まで2〜3㎞だから、、、歩くか。海沿いに道もあるし、荷物重いけど。
海沿いの道を歩いていきます。

何も持っていなかったら気楽に2㎞歩くのですが、 初日にどっさりと買った服が歩けば歩くほど重く感じます。
暑いし、体格のいい若いサーファーのお兄ちゃんたちがウロウロとしているし、
景色は綺麗だけど なんか落ち着かず歩きます。
汗ベトベトでひいひいしながらしばらく歩いていると、海沿いに観光センターが現れ、タクシーが一台停まっているのが見えました。地獄に仏〜。
残った体力で急いでタクシーへ向かいます。
女の人の運転手さんでした。車内涼しくて本当に快適。生き返った。
 
タクシーで、ものの2、3分で博物館へ到着。車感謝。
今日はどこに泊まるのか聞かれて、台北と答えると、ここから台北行きのバスが出ていると教えてくれました。
 
博物館は龜山島をイメージして建設されたそうで、ユニークな形をしています。
建物の周りは湖のようになっていて、嘉義故宮博物館に似ている気がする。

中は宜蘭地方の歴史や文化、植物や動物などの展示で、言葉は分からなくても何となくわかります。お金かかっているであろう綺麗で手の込んだ展示です。
原住民の生活のビデオを流している小さなスペースがあって、
私はとても興味があるのでじーっと見入っていましたが、他の現地の人はちらっと見て興味なさげに次の展示に行くのがなんか面白かった。
この辺りはクバラン族という原住民が多く住んでいたところ。(カバランという台湾の有名なウイスキーは宜蘭で作られている)
ぶらっと一通り見て、近くにあるおしゃれなカフェで甘いものでも食べようと入ります。

チーズケーキ、美味しかった〜。
お客さんは私のほかに勉強している学生さんが1人だけで、のんびりまったりいたしました。贅沢な時間やな。
 
カフェを出て、バス停の方に行くと何人か待っている人がいて、コンクリートの長いベンチに腰掛けてしばし待ちます。
しばらくすると、スケボーを持った欧米人1人と台湾の若者1人がやってきて、バス停の近くでスケボーを始めました。
台湾の若者が撮影し、欧米人がスケボーをしています。車道を横切って、ベンチの端っこのところに乗り上げるというのを何回も練習しています。
始めは人が少なかったので支障はなかったのですが、だんだんバス待ちの人が増えてきておばちゃんがベンチに座りたくても座れなくなっています。おばちゃんに向かって、「おばちゃん、通るよ!」と言ったり、どうやら相当好き勝手にやっています。最初状況がよくわからなかったんですが、だんだんと腹が立ってきました。
 
欧米人は何回か挑戦していましたが、いずれも失敗し、転んでコンクリートに体を打ち付けて、shitと大きな声で言って帰っていきました。
こういう時どうすれば一番良かったかな、 今でも腹が煮える出来事でした。
 
 バスが無事来て、またうとうとしたらすぐに台北の街に入っていました。
そして土砂降り。
今日の宿は行天宮近くのホステル。オーナーは若い元気な女の人でした。私が予約したのは個室でしたが、なにかのミスか勘違いでドミトリーだよね?と言われて、びっくり!幸い個室がまだ空いていたようで、オーナーさんは慌てて部屋の準備でしばらくリビングで待ちぼうけ。
宿泊しているシンガポールの青年とオランダ人の青年が帰ってきて、リビングでお弁当を食べている。フレンドリーに話しかけてくれたのに、あまり気が利いたことも言えず、ごめんよ。
しばらくしてオーナーさんに部屋を案内してもらったら、午後8時まで部屋のクーラーは使えないとのこと。いつもなのか今日だけなのかはわからないけれど、がーん。色々あったけど、このオーナーさん、なんか好感が持てる人だな。
 
クーラーのつかない部屋でしばし休息し、雨の中夜ご飯を食べに出かけます。
以前の旅行の時、知り合った台湾ファミリーに連れて行ってもらった1人鍋の店が大変に気に入ったので、今回も1人鍋のお店を調べてきたのです。
誠品生活の中にあるおしゃれひとり鍋屋、
最初にレジで注文すると席に案内してくれます。
●スープ
●メインの具
●締めは麺かご飯かを選択して、
追加で何か頼みたい場合は別途お願いするスタイルです。
スープはノーマルなチキンスープ、具はハマグリと台湾鯛のセット、締めは王子麺にしました。確か330元。
飲み物はドリンクバーになっているので、好きな飲み物を取りに行きます。
席には1人づつ机に設置されたIHコンロがあり、店員さんがスープを入れて温めてくれます。野菜の盛り合わせとハマグリと台湾鯛がおしゃれに盛られたお皿がきて、じゃんじゃん煮ていきます。

たれはたれコーナーがあり、何種類もあるので、色々ミックスしたり、にんにくを入れたりして自分のたれを作ります。
台湾鯛はほろっと柔らかくて淡白なお味、とても美味しかったです。
おなかぺこぺこで行ったのに、具が多く、麺までたどり着かず。王子麺は持ち帰り、お土産となりました。
腹ごなしに雨の中MRT一駅分歩く。台北都会だな。
宿近くのマッサージ屋で足マッサージと角質取りをしてもらう。片足マッサージ、もう片足角質取りで、王様になった気分。 
足さっぱりとして宿に帰り、就寝。