台湾 野犬対策
台湾自転車一周(環島)のことを調べていると、すでに達成した方のブログいくつかに、「野犬が追いかけてきた」というのが出てくる。
ひえ~~~。それ以来私の頭は野犬の心配でいっぱいになった。
冬に東海道を走った時も、(台湾の予行練習でもあったので)「今この瞬間に野犬が追いかけてきたらたぶんやられてしまう…」と何度も思ったりした。
私にはすでに環島したことのある知り合いが二人いて、(二人とも台湾人)
その二人に、環島したときに野犬に追いかけられたか聞いてみた。
●一人目(日月潭のサイクリングで一緒になったオスカル父さん:9日で環島達成。)
「犬には一度も追いかけられなかったよ、心配しないで大丈夫」
●二人目(台湾の女子大生、身長150㎝くらいで華奢ながらパワフルな女の子。2カ月かけてゆっくり環島達成)
「二回追いかけられたよ。1回目は桃園で二頭、2回目は193縣道(花蓮のほう)で6頭」
「大きい道路を走れば、犬はいないよ。ただトラックとか車が多いのが怖いけどね。田舎道とかちいさな村は景色がきれいだけどやっぱり犬の心配はあるね。」
とのこと。
犬に追いかけられるといっても、「人ひとり対犬一頭」の図を頭に描いていた私は、犬の群れは想像していなくてさらに不安に。
野犬対策の方法を考える日々が始まった。
【私がネットで調べた&独自に考えた野犬対策一覧】
●催涙スプレーを携帯する
●犬が嫌う超音波がでる犬撃退器を携帯する(そういうアプリもある)
●ポケットに石を入れておいて、追いかけられたとき投げる
●ポケットにお菓子を入れておいて、追いかけられたら投げて犬の気をそらし、その間に逃げる
●おもちゃのピストル(bb弾)で威嚇
●追いかけられたら傘を広げてびっくりさせる
催涙スプレーがおそらく一番確実だと思い、台湾のどこに行けば買えるのかを調べた。(日本から持ち込みできないのです。手荷物も、預け荷物もだめ)
すると催涙スプレーを作っている会社が台北にあることがわかり、メールで問い合わせた。(必死に中国語と英語で作文)
通常は業者に卸売しているけれど、台北市内のオフィスに行くと、直接小売りもしてくれるそう。ただ私は台湾の連休(清明節)にあたる日に到着で、オフィスは数日間休みの日に当たってしまい、断念。
小売りしている店を教えてくださいと問い合わせたけれど、私の必死の中国語作文が通じなかったのか、怪しいと思われたのか、この口座に振り込んでくれれば送りますとちぐはぐな返答が…。
また、台湾観光協会に出向き、訳を話し、催涙スプレーはどこに行けば買えますかと聞いてみて、スタッフの方に調べてもらったけれど、分からず。(日本ではどういうところに売っていますか?と聞かれたけれど、確かに、日本でも気軽に買えるものではないなあ…。)
というわけで、八方ふさがり。
考えて、自分で作ることにした。
①ペットボトルにお酢とトウガラシを入れる。
②ペットボトルの口に、霧吹きの口をとりつける
できあがり。
霧吹きだけ日本で購入し、(液がもれない霧吹きをチョイス)材料を台湾で買って、出発する前にスプレー液を作ることに。
ポイント
●下がペットボトルなので、そのままボトルゲージにさして、いざという時にすぐ使えるようにした
●トウガラシは、細かい粉状のものだと、霧吹きが詰まるかもしれないと思い、大きいものをお酢に浮かべた
●酢はなるべく酸度の高いすっぱいものを選ぶ
犬にしてみれば、自分の縄張りに勝手に入ってきた人間を威嚇&攻撃するのは、生きていくのに必要なことなので、本当に申し訳ないけれど、こっちも必死なのでごめんなさい。
私もむやみに犬に危害を加えたくないので、催涙スプレーは最終手段で、
もうひとつ、犬の嫌いな超音波を発する犬撃退器をネットで購入。
人間には聞こえないけれど、犬が嫌がる周波の超音波があるらしく、その音波を発する機械。犬撃退のほかに、愛犬のしつけなどに使われるものらしい。
これも色んな種類が出ており、値段も様々。商品の口コミを見てみても、犬によって効く効かないがあるらしく、これなら大丈夫!と思えるものはなかったので、悩んだ末適当に購入。
今私にできることはやったよ…。もうあとは神様にお願いするしかない。
というわけで、私は犬撃退超音波機と自家製催涙スプレーを用意した。
犬以外にも、へんな人にいきなり襲われたらいやだなと思い(一応女性一人なので)、自家製催涙スプレーをもう一つ小さい霧吹きに入れて、携帯していた。
調べていると、台湾のみならず、自転車旅の野犬問題はアジア、東欧、南米など、いろいろなエリアでみんな苦労していることがわかった。日本は本当に安全な国だ。
怖くない犬